日本語を母語としない人々に対して日本語を教える日本語教師は、原則として日本語で授業を行いますが、集客や授業外のコミュニケーションに英語力があると有利です。
日本語教師は、日本語学校や個人で日本語を母語としない人々に対して日本語を教える仕事です。
言葉だけでなく日本の文化や習慣なども教えるので、そうした分野の知識が豊富なことと、外国人である生徒の母国の文化や習慣も理解していることも、教育者として優れた指導を行うためには重要です。なによりも「人と接し、教える」仕事なので、コミュニケーション力、人間力も求められます。
公立小中学校での外国人児童の指導、定住外国人への日本語教育、介護者への日本語教育など、日本語を教える対象も内容も多様化しており、働く場が広がっている状況に適応するために必要な知識のアップデートを怠らない努力が求められる仕事です。
日本で日本語を教える場合、民間の日本語学校等では媒介語をいっさい使わない直接法を使って教える方法をとります。つまり日本語以外は話さないということなので、ほとんどの場合授業で英語を使うことはありません。
けれども個人でフリーランスとして日本語教師をしている場合、生徒の集客や提携勤務先の担当者とのやり取りに英語が使われるケースは少なくありません。高いレベルの英語力は必要ありませんが、日本語教師としての仕事の可能性を広げるためには、英語力や中国語、韓国語などの語学力は助けになります。
英語という外国語を学習した経験そのものが、日本語を学習する生徒の気持ちのよりよい理解につながるので、英語でなければいけないということではありませんが、外国語を勉強することは日本語教師にとって大切な経験だと言えます。
日本語教師になるための国家資格はなく、個人的にボランティアで教える場合は資格は全く必要ありません。けれども国内外でプロの日本語教師として働くためには、「日本語教師有資格者」であることが求められる場合がほとんどです。
一般的に、日本語教育機関で採用される条件は、